キルトに綴る小さな愛のかけらたち

「わたし」の心身たましいを通した気づきのピース・しなやかに生きるためのアイディアと洞察

逆境を乗り越えるためのワーク「リジリアンシー(レジリエンス)②」


 その①↓↓の続きです】

quiltlabarts.hatenablog.jp

 

※以下2003年頃の記録。原文ままです。

◎当時のわたしは、接続語などの多用や、一文もムダに長いものが多く、ヤヤコシいところが多数あります。若干「改行」のみ追加してますが、読みにくさが残る部分はご了承ください(要は勢いだけで書いていた・笑)
◎お読みになっているときに気分が揺さぶれるなどありましたら、ご自身のコンディションを優先し「読むことを中断する」選択もあることを書き添えておきます。

 

.逆境を乗り越えるための7つのキーワード

「リジリアンス」を取り戻し、リジリアントな状態をもってサバイブしていく(リジリアントなサバイバーになる)には時間がかかることがあります。

それは、リジリアンスを取り戻す最初の過程で、自分が抱える悲しみや苦しみ、恐れや失望、孤独感、自己否定感・否認などについて充分に理解する必要があるからです。

 

私たちは、外からのダメージから逃れるために、自分や他者を傷つけながらサバイブしてきました。
その必要性があったことを認めた時、押しつぶされたり変形はしているが、立ち上がる力を持っていることへの気づきを得ることができると伝えています。

 

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Illustraion by cao, 2003

 

サバイブしてきた経緯を1つづつ整理していく時、長いことさらされ囚われ続けた「不安感」や「恐怖感」等が、上図の「非リジリアント」な状態に見られるように、その奥に押し込まれている回復力をさらに押しつぶしてしまうことがあるかもしれません。

しかし、リジリンスの示すものは、その押しつぶされている中にさえも、回復力を秘めていると提示しています。
つまり、自分がさらされてきた苦悩を表に出し、さまざまな角度から眺めることでそれらは見出せるのです。

その見い出した回復力の層を、ちぎれてしまったニットの編み目を繋げていくように編み上げて重ねていこうという(少々キビシイ)提案です。

 

「リジリアンス」の概念を提唱したS・J・ウォーリン氏とS・ウォーリン氏 (*1) は、リジリアンスを構成する7つの要素を示しました。
これらの要素の修復ステップを踏むことで、リジリアントな状態を回復しようというわけです。


私は、システマティックなものやノウハウ的なものをあまり好まないのですが、このリジリアンスは、ダメージを受けるという脆弱性をまったく0(ゼロ)にするノウハウを提案しているのではなく、脆弱性と共に共存しつつその中にある自尊心を活かしながら生きることを提案しています。

生きていく限りダメージやストレスが全く無くならないように、リジリアンスの要素もすべてを手に入れられるわけではない、というわけです。私は、以下の7つの要素を、リジリアンスを取り戻す過程においての「指標」と理解しました。

 

※ 以下、『サバイバーと心の回復力 』の引用を元に、7つのリジリアンスについて私が持った理解や、気づきや発見などをワーク的に記しつつ載せてみます。
(*印は自分で補足)
# 余談ですが、実は正直、当図書の邦訳が、ちっと私に馴染めないところがあり、このようにしてみた^^;

 


洞察:難しい問題について考え、誠実な答を出す習慣
作成中
(※2018追記:だいぶ年月すぎましたが完結させます)

 

独立性:問題のある家族と自分のあいだに境界を引くこと。

(つまり、あなたの良心からの要求を満たしながらも、情緒的かつ身体的な距離を置くこと)

作成中
(※2018追記:だいぶ年月すぎましたが完結させます)

 

■ 関係性:他の人々のと親密で、充足的な絆。
(これによって、自分自身のニーズへの共感的で成熟した配慮と、誰かに与える能力とのバランスがとれるのです)
作成中
(※2018追記:だいぶ年月すぎましたが完結させます)

 

 イニシアティブ:問題に立ち向かうこと。コントロールすること。
(労の多い課題によって、自分自身を強化していく傾向)
作成中
(※2018追記:だいぶ年月すぎましたが完結させます)

 

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Illustraion by cao, 2003

 

創造性:悩ましい経験や痛ましい感情の混沌に、秩序、美しさ、それに目的を持ち込むこと
作成中
(※2018追記:だいぶ年月すぎましたが完結させます)

 

■ ユーモア:悲劇の中におかしさを見つけること

悲劇や歪んだ関係で受けた悲惨な出来事・体験を、ちょっと違う視点から見てみよう。ということだと、私は理解した。機能不全状態の関係性の中、例えば両親との関係を整理していく中で、自分が囚われていた「信念」に気づいた時、少しづつ「オカシイんちゃう?」というような言動が多数見えてくる。そうすると、なんだかその歪みや「信念」がアホみたいに思えてきて、挙げ句に笑っちゃうわん(^◇^; という感情が出てくることがある。

「喜劇」とまではいかなくても、そこに“笑い”を持つ1つの出来事(苦笑いかもしれぬが^^;)として捉え直しができるようになった時、バラバラで繋がりのなかった悲劇・被害としての凍結した体験が、自分のストーリーの一部に位置付けられて、新たな自分の人生の物語として紡いでいくことができるのではないかと、私は思う。

それがひいては、逆境にぶちあたった時に弾性を持って乗り越えるための力になる。ということを、この「ユーモア」の要素は意味しているのではないだろうか。 

 

エピソード1私が子どもの頃、オヤジと母は、たびたび(おそらく)借金のことで暴言の言い合いをしていた。それらは、一度始まると延々続くのだが(と私は感じていた)興奮が激しくなると、オヤジは、煮込みや炊き込みなどをするのによく使ってた頑丈な鉄鍋や、昔のガタイのいい炊飯釜などを持ってきて投げつけていた。オヤジの興奮した顔や声が他人のように豹変して見えて恐ろしかった。投げたものがどこへ飛ぶのか分からなくて恐かった。障子戸にぶつかった暁にはガシャンというガラスが割れる音におののいて、あっという間に私の意識はどこかへ飛んでしまっていたようだ(その後の経過が全然記憶に残ってないのデス。悲)。

ということがよくあったのだが、わざわざ「鍋」を選んで投げるというのが、お笑いの“オチ”のようでなんだかおかしい。しかも母は、オヤジが投げて凹みができたそれらの鍋で、何ごともなかったかのように料理をするのであった。つまり、その凹みのある鍋で作られた煮込みやメシを、私は食っていたのである。

破られた障子戸も、穴開きのまま放置されがちで、まるで昭和初期の家屋のようだ。天然記念物にでもするつもりか。 

 

エピソード2私は弟と年子なせいか、内的な競争心が激しかったようで、しかも両親はいつもいつもケンカばかりなので、なんだか無意識的に怒りを弟にぶつけがちで、こっちもよくケンカをしていた。で、それを下の部屋で聞き付けたオヤジが、ダンダンダンと音を立てて2階へやってくる。手元には、定規を持って。即座にオヤジは「そこに座れ」という。私は、とにかく恐怖心がいっぱいで、泣きながら喚きはじめる。喚いたところでオヤジはビクともせず、ますます鬼のような顔で「座れっ」という。弟は、何も言わずに正座をし、両手に握りこぶしをつくって、頭を垂れ、じ~っと座って黙っている。喚きながらも私も正座する。ウェンウェン涙しながら。するとオヤジは、持ってきた定規を床にバシバシッと叩き付ける。

そういう時、何を言われていたか、すっかり記憶にないのだが、一息説教と定規バシバシが続くのであった。

ということがよくあったのだが、オヤジが手に持ってきてた定規は、いつも「木製30センチものさし」だった。

...30センチって......(^◇^; どうせなら2メートルくらいのを持って来いっちゅうねん。

今思えば、私の身体自体に向かわなかったことはラッキーだったと思う(が、ゲンコツや平手で頭連続たたきなどを、追いかけてきてヤラレルのは日常茶飯事だった)。

一度部屋中追いかけまくられたことがあったが(理由は忘れた)あげくに私はトイレ@めっちゃ狭い へ逃げ込み、鍵をかけ、震えながらしばらく閉じこもったことがある。どのくらい時間が経ったか途方にくれた頃、静かになったので恐る恐る鍵を開けて外へ出てみたら...オヤジは寝室で寝ていた(爆)。 

 

ただ今の課題(私の内的イメージとしての)オヤジとの関係・歪んだ出来事の中で「アホちゃうか。ちゃんちゃらおかしいヤイッ」と捉え直しができるようになったエピソードは、数年前くらいからぽちぽち出始めているのだが、なぜか、母との関係・歪んだ出来事に対しては、ユーモアを持って捉えられない。母との出来事を(内的な)「喜劇」としてストーリー化し、今のわたしに繋げていけるようになることが当面の課題。 

 

モラル:よりよい人生を送りたいという希望を全人類的にまで拡大していく良識

作成中
(※2018追記:だいぶ年月すぎましたが完結させます)

 


 

.「犠牲者」ラベルからの脱却 ─ダメージの中から自尊心を取り戻す

 (次回③に続く……

 

 
 
《 参考・引用文献 》

(*1) S・J・ウォーリン/S・ウォーリン/訳: 奥野 光・小森 康永
サバイバーと心の回復力 逆境を乗り越えるための七つのリジリアンス』 金剛出版

ボリスシリュルニック/ 訳:柴田都志子『壊れない子どもの育て方』 KKベストセラーズ

 

(2003, 2018 記) 


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